ウクライナへの侵攻に踏み切ったロシアに対し、岸田文雄首相は25日、金融制裁や半導体など汎用(はんよう)品の輸出に関する制裁などを発表した。2014年のロシアによるクリミア併合の際と比べ、欧米と歩調を合わせ、強い姿勢を見せている。背景には、台頭する中国への牽制(けんせい)と、ロシアとの北方領土交渉の行き詰まりがある。

 「国際社会としての強い意思を示すことが今、何よりも求められている」。25日の記者会見で、首相は訴えた。米国が日本時間未明に追加制裁を発表。国会開会中にもかかわらず、午前8時20分という異例の早い時間に会見を開いた。欧米との共同歩調を強調する狙いがあったとみられる。

 今回の日本の制裁は、これまでで最も厳しい措置となっている。

 ロシアがクリミア半島を一方…(以下有料版で、残り1980文字)

朝日新聞 2022/2/25 20:08
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