ブリンケン米国務長官は6日、複数の米テレビ番組に出演し、ロシアによるウクライナ侵攻について「残念ながら、しばらく続くことを覚悟しなければならない」と長期化する恐れを示唆した。侵攻の激しさが増していることを受けた発言で、ブリンケン氏は対抗措置としてロシアからの石油の輸入禁止措置に踏み切る可能性にも言及した。

 ブリンケン氏は、これまでに米欧などが発動した金融・経済制裁について「ロシアに壊滅的な影響を与えている」と説明した。一方で、「(ロシアのプーチン大統領が)侵攻を加速させており、激しさも増している」と指摘した。

 ロシア産の石油禁輸措置については、欧州の同盟国などと「議論している」と明かした。その上で「可能な限り緊密に連携することで、より効果的な制裁になる」と述べ、発動する場合には同盟国やパートナー国と同時に行う方針を示した。【ワシントン鈴木一生】

毎日新聞 2022/3/7 11:24(最終更新 3/7 11:24) 378文字
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