自民党の福田達夫総務会長は15日の記者会見で、新型コロナウイルスやウクライナ情勢などで景気減速の可能性があるとした上で、岸田文雄首相肝いりの経済政策「新しい資本主義」について「骨格をそろそろ出してもらわないと困る」と注文をつけた。「ウクライナ情勢がどうなるか予測しないといけない。シナリオを整理し、政策パッケージを考え始める時期だ」と述べ、経済対策に関する議論を本格化させるべきだという認識も示した。

 首相は新しい資本主義を「経済再生の要」と位置付け、成長と分配の好循環や分厚い中間層の復活などを目指すとしているが、与野党からは「具体的に何をするのか分からない」との声も上がる。政府が「実現会議」を、自民党が「実行本部」をそれぞれ設けて具体策の検討を進めており、首相は今春に実行計画をまとめる考えを示している。【東久保逸夫】

毎日新聞 2022/3/15 17:03(最終更新 3/15 17:03) 363文字
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