大阪府と大阪市が誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)について、誘致や計画に反対する自民党大阪府議3人が17日、所属会派「自由民主党・無所属府議団」に離団届を提出した。カジノ重視で、府市が負う財政リスクへの検証も不十分などと反発している。

 開会中の府議会では、IRの規模や運営体制などを定めた区域整備計画の議案が審議されている。府市両議会で可決されれば、府は4月下旬までに計画を国に提出する。府議会では24日に採決される見通しだが、自民は団としての態度を決定していない。

 離団届を提出したのは、西川訓史(63)=八尾市選挙区▽占部走馬(37)=茨木市選挙区▽西村日加留(35)=堺市堺区選挙区=の3議員。17日に記者会見し、「当初は世界最高峰のMICE(展示・会議施設)を重視した計画だったが、カジノ優先になっている」「賭博で負けたお金を福祉や教育に使うという発想は間違っている」などと述べた。【石川将来、鶴見泰寿】

毎日新聞 2022/3/17 19:54(最終更新 3/17 19:54) 413文字
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