https://dailynk.jp/archives/146751

北朝鮮のライフラインの一つとも言える、中国とを結ぶ貨物列車の運行が再開されたのは
先月16日のこと。当初は10両編成を超えいずれの車両にも貨物が満載されていたが、
その後7?8両に減り、平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋が先月23日に
伝えたところによると、その時点で4両まで減り、うち2両は何も積んでいない状態だったという。

車両が減った理由としてまず考えられるのは、貿易の玄関口の新義州(シニジュ)郊外の義州(
ウィジュ)飛行場にできた国家西部物流総合処理場(貨物消毒場)の処理能力が限界に達したと
いうことだ。これを受けてか、新義州の南隣の塩州(ヨムジュ)にも新たな消毒場の建設が行われることになった。

輸入される貨物が減少した理由はそれだけではないようだ。

デイリーNKの別の情報筋によると、北朝鮮の貿易会社は、国から許可を受けた物品を貨物列車に積んで輸入していたが、
事前契約とは異なり、当局が輸入品の40%を税金として徴収し、税関も8?15%を徴収している。
つまり、輸入量の半分前後が税金として取られてしまうということだ。

30%のはずだった税金が勝手に増やされたことについて、一部の貿易関係者は「裏切られた」と当局のやり方を非難している。