27日に投開票された兵庫県西宮市長選で、無所属現職の石井登志郎氏(50)が、日本維新の会の新顔らを破り、再選を果たした。躍進した昨秋の衆院選の勢いに乗り、大阪府外初となる公認候補の首長を狙った維新だったが、現職に大差をつけられる「完敗」(維新代表の松井一郎・大阪市長)。兵庫県内の市長選はこれで4連敗となった。

 再選した石井氏は28日に会見を開き、「支持政党を持たない人は、国政選挙では既成政党よりも維新をベターな選択肢として最終的に選ぶことが多いため、維新は終盤に強い。だが、首長選で同じ選択をする有権者はいないと思った」と選挙戦を振り返った。

 石井氏が今回と同じく無所属で臨んだ前回市長選には6人が立候補。元民主党衆院議員の石井氏は「市民派」を掲げ、自民と公明が推薦する候補に108票差で競り勝った。「西宮市には、特定の支持政党がなく、当日に投票先を決める人たちが一定数はいる。前回はそうした人たちに勝たせてもらった」

 今回も、維新が公認候補を立…(以下有料版で、残り779文字)

朝日新聞 2022/3/28 20:20
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