★【価格据え置きでも…】「ステルス値上げ」の方が「通常の値上げ」
よりイメージが悪い? 食品値上げに関する意識調査を確認!


2022年はさまざまなものの価格が高騰し、私たちの生活に影響を与えています。総務省
発表の2022年10月の消費者物価指数は、前年同月比プラス3.7%であり、継続して上昇
傾向にあります。うち、「食料」は前年同月比プラス6.2%と高く、「生鮮食品」では
プラス8.1%、「生鮮食品を除く食料」ではプラス5.9%

となっています。値上げ幅が大きい品目を見ると、「にんじん」が前年同月比プラス
32.6%、「さけ」がプラス28.4%と大幅に値上がりしているほか、この10月に大手チェーン
が値上げを発表した「ハンバーガー(外食)」もプラス17.9%と大きく数値をあげています。

食品・ブランドの値上げに伴うイメージの変化について聞いたところ、全体では「良い」
(13.9%)に対し「悪い」(17.2%)がやや多く、68.9%が「どちらでもない」と回答しました。
「良い」と回答しているのは、男性で17.6%であるのに対し、女性では10.1%と、値上げに
厳しい評価をしていることがわかります。

特に男性30代では「良い」という人が30.7%にのぼりますが、対照的に、女性30代では
2.7%と差が大きくなっています。年収別では、1000万円以上で「良い」という人の割合が
高くなっています。

「ステルス値上げ」とは、商品の価格を据え置いたまま内容量やサイズを縮小させ
実質的な値上げを行うことです。商品を買ったとき、価格が同じでも以前より量が
減ったな、ということがよくありますよね。

食品・ブランドのステルス値上げに対するイメージの変化について聞いたところ
全体では「良い」が11.1%、「悪い」が34.8%となり、通常の値上げの「悪い」が17.2%
であったのと比べると、約2倍となっており、ステルス値上げの方が印象が悪いようです。

特に男性60代以上では「悪い」と回答した人が50.7%と、半数を超えています。
反対に、女性60代以上では「悪い」が21.3%と、全ての性年代で最も低くなっています。

また、男性30代、20代は「良い」という回答が高くなっており、価格据え置きで量が
減ることに肯定的です。年収別に見ると「悪い」と回答した人が「1500?2000万円未満」
では61.5%、「2000万円以上」では50.0%と半数を超えています。

食品メーカーとしては、値上げするより料金据え置きで量を減らした方が受け入れら
れるであろうと、ステルス値上げに踏み切ったと思われますが、消費者の見方は逆に
ステルス値上げに厳しいようです。生鮮食品以外の食品は、一度値上げするとなかなか
価格が下がらないので、消費者としては苦しいところですね。(抜粋)


https://financial-field.com/household/entry-173390