<沖縄復帰50年>基地のない平和な島へ 湯河原の尾形さん 多摩区役所で写真展
2022年12月10日 07時15分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/219098?rct=kanagawa


湯河原町の元高校教諭の尾形章さん(75)が過去三十六年間にわたって三十回以上沖縄に通い、カメラに収め続けてきた写真の展示会「観光ガイドにない沖縄?基地のない平和な島へ」が九日、川崎市多摩区の同区役所一階アトリウムで始まった。十二日まで。無料。

本紙川崎版、横浜神奈川版の連載「あしたの島 沖縄復帰50年」で今年一月、尾形さんを紹介した記事を見た多摩区の市民団体「地域から平和を考える会」が企画した。

尾形さんは沖縄の青い海と空に魅せられ、一九八六年から毎年のように沖縄を訪ね、延べ三百日以上、自慢のオートバイを使うなどして島々を旅したという。現地で出会った人々やその活動、風景などを記録。今回は、その一部の写真約百二十枚を紹介している。

名護市の辺野古新基地の建設に反対する人々の活動をあえてモノクロでプリントしたものや、高校の教え子たちと修学旅行で訪ねたときの写真も並ぶ。「私の写真はアートではなくて情報」と尾形さん。「沖縄に通っていると、沖縄への差別がいまだに解消されていないことを感じる。沖縄独自の風土や自然の豊かさを見てほしい」と話している。