元女子世界王者・真道ゴー、男子での“再デビュー”あきらめん 会見で来年も意思継続を表明

 プロボクシングの元WBC女子世界フライ級王者で、性別適合手術を経て男子でリング復帰を目指す真道ゴー(グリーンツダ)が11日、
大阪市内で会見し、実現していないプロテスト受検と“再デビュー”を来年も引き続き目指すことを明言した。
当初はこの日の所属ジム興行のなかで受検を計画したが、統括する日本ボクシングコミッション(JBC)から受検可否の返答は届かず、年内受検は断念。
だが、元世界王者に悲壮感はなく「(日本ボクシング界で)初めてのことなので、時間がかかるのは承知のこと。
気持ちを切らさずトレーニングしている。
いつでもいけるように」と笑顔も交えて語った。
 
 女子王者時代から、心と体の性が一致しない性同一性障害であることを公表していた真道は、
2017年に女子ボクサーとしては引退したが、今年4月に会見し、男子としてのリング復帰意思を表明。
8月の所属ジム興行では、ジム同僚の男子選手と同様に上半身裸となり、2ラウンドの事前評価スパーリングもこなした。

 この日会見に同席した同ジム・本石昌也会長によると、JBCが年内に医師ら有識者と開催する3度目の諮問委員会、
1月の理事会などを経て、受検可否が伝えられる見通し。
同会長は「前進している感触はある」と手応えを語り、
真道も「ネガティブに考えず、練習期間がもらえたと思っている」と前向きにジムワークに励む。

 ボクシングの本場・米国では、女子トップアマだったパトリシオ・マニュエル(米国)が
性別適合手術後の18年、男子としてプロデビューして判定勝ち。
海外での前例はあるが、JBCの判断が注目される。

 ◆真道ゴー(しんどう・ごー)本名・橋本浩(ごう)、旧名は橋本めぐみ。
1987年7月18日、和歌山市生まれ。
35歳。
小学4年からバスケットボールを始め、和歌山北高で国体出場。
天理大中退後、ボクシングに転向し、2008年プロデビュー。
13年にWBC女子世界フライ級王座を獲得し、2度防衛。
通算成績は16勝(11KO)4敗。
身長168センチ。
右ボクサーファイター。
家族は妻と1男2女。
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