ウクライナ・ルハンスク州のセルヒィ・ハイダイ知事は11日、ウクライナ軍がロシアの雇い兵組織「ワグネル」の本部を攻撃したと発表した。

ハイダイ知事は、ルハンスク州カディフカにある「ワグネル」の拠点となっているホテルが攻撃を受け、ロシア側が「大きな損失」を被ったと説明。
医療の不足から、生存しているワグネル部隊の「少なくとも50%」は死亡するとみているとした。

BBCはこのホテルに「ワグネル」がいたかどうか独自に検証できていない。

西側の専門家たちは「ワグネル」について、ロシア政府の後押しを受け、同政府の利益のために活動する雇い兵組織だとしている。

元レストラン経営者でウラジーミル・プーチン大統領に近いエフゲニー・プリゴジン氏が創設した民間軍事会社「ワグネル」は、
戦争犯罪や人権侵害を行っているとして繰り返し非難されてきた。

ワグネルの部隊はこれまで、ウクライナ南部クリミア半島やシリア、リビア、マリ、中央アフリカ共和国に派遣されている。

ホテルへの攻撃は、ロシア軍がオデーサをドローンで攻撃し、ウクライナ軍がメリトポリで反撃するなど、ウクライナ南部で戦闘が激化している最中に起きた。

https://www.bbc.com/japanese/63939436