『必殺仕事人』レギュラー出演7年の遠藤憲一が卒業「ヒガシくん、愛しています(笑)!」
2022-12-12 07:00 ORICON NEWS

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俳優の東山紀之が主演するABC・テレビ朝日系スペシャルドラマ『必殺仕事人』最新作が、来年1月8日の午後9時から放送される。「メインキャストのひとりがいなくなる」と予告された本作だが、瓦屋の陣八郎を演じる遠藤憲一が卒業することが発表された。

 1972年の『必殺仕掛人』スタート以来、“必殺シリーズ”は今年で50周年。藤田まことさんからバトンを受け継いだ、東山版『必殺仕事人』は、2007年にスタート。渡辺小五郎役の東山のほか、当初から出演している経師屋の涼次役・松岡昌宏、花御殿のお菊役・和久井映見の3人も15周年となる。

 遠藤は1985年放送の『必殺仕事人V』の最終回に、仕事人に成敗される徳川宗孝役でゲスト出演。その30年後、2015年放送の『必殺仕事人』から瓦屋の陣八郎としてレギュラーに。そして今回、7年間演じてきた同作から卒業することになった。

 7年間にわたり出演してきた遠藤だが、東山演じる渡辺小五郎と本格的に芝居で絡むのは今回が初めて。「これまではアジトでもちょっとぶつかり合うくらいで、日常生活で関わることがほとんどなかったので、今回が初めてじゃないかな? 最後にヒガシくんとがっつり組んでお芝居ができてよかったです」と、“ラスト必殺”で実現したプライベートでも仲の良い東山との共演シーンに感激していた。

 さらに今回、陣八郎は幼なじみ・酒井東庵と再会を果たすのだが、かたや人の命を救う町医者、自分は人の命を奪う仕事人…と、その落差に思い悩むことになる。そして、葛藤する陣八郎の気持ちに気づいた小五郎は…というストーリーとなる。

今回は江戸を襲う原因不明の流行り病「鬼面風邪(きめんかぜ)」の猛威と、患者を救うために奔走しながら特効薬の開発に尽力する町医者たちの姿が描かれる。しかし、その一方では、この病を悪用して“お助け金詐欺”を企てる悪人たちまで現れて…(!?)これはまさに、猛威を振るい続ける新型コロナウイルスと闘う現在の私たちとも重なる物語。今作では、苦しむ人々を横目に、悪巧みに精を出す悪人たちが巻き起こす悲劇を必殺仕事人らしく、風刺を利かせて描き出す。

■遠藤憲一(瓦屋の陣八郎役)コメント
――2015年からレギュラー出演してきた『必殺仕事人』での7年間を振り返っていかがですか?
まずはゲストで出たんですよ。仕事人のひとりで、同じ必殺技だったんですけど、全部の撮影を終えた時に、「今後はレギュラーになります」と言われて驚いたのを覚えています。そこから仲間に入れてもらったという感じなんですが、もう7年も経ったと聞いてビックリしちゃいました!
ヒガシくんとはプライベートでよく一緒に飲み食いしていたから、ご一緒することになった当初は、真面目な顔でセリフを言うのが照れくさかったんですけど、徐々に慣れていって、今ではそれが普通になりましたね。

――23歳の時に“必殺”に初出演、30年後に念願の仕事人となられました。今回、卒業することになったお気持ちをお聞かせください。
初出演の時のことはよく覚えていないんですが、地に足が着かない感じで、よろよろしながら芝居していた記憶があります(笑)。そこから30年経って仕事人の一員になれたときはすごくうれしかった! そして、ついに今回で卒業…。すごく悲しかったんですけど、「寂しいなぁ」という思いはずいぶん前に乗り越えたので、あまりしんみりせずに終わることができたと思います。これまで小五郎とはアジトでもちょっとぶつかり合うくらいで、日常生活で関わることがほとんどなかったので、今回が初めてじゃないかな? 最後にヒガシくんとがっつり組んでお芝居ができてよかったです。――ヒガシくん、愛しています(笑)!