「ここの雰囲気はまるでお墓のようです。マンションで多くみられる騒音トラブルも、遊び場で飛び回る
子どもたちもいないですから。住民のほとんどが1人暮らしですが、隣にだれが住んでいるのかは関心もないです。
みんな死ぬ日だけを待つ感じです」。

ソウル・江西区(カンソグ)にある賃貸マンション団地に居住するチャンさん(76)は自身が住むマンションを
「お墓」と描写した。高齢者が集まって住むこの賃貸マンションは60代以上の1人世帯の割合が高い所の
ひとつだ。チャンさんは「1~2カ月に1回は1人暮らしでだれにも知られずに死んだという話を聞く。
私もやはりそんな日だけを待って生きているようだ」と打ち明けた。ここで5年間警備の仕事をしてきたという
70代の警備員は「隣から悪臭がするという苦情から、うわさをたよりに家族を捜してドアを開けてみたら人が
死んでいたというのを数多く見てきた。住民同士の交流もなく、家族もあまり行き来しないため孤独に死を
迎えるのを見ると同年代として心が痛い」と伝えた。

◇中高年男性、孤独死予防サービスが至急
だれにも知られず静かに死んでいく人が毎年増えている。保健福祉部は先月14日に初めて孤独死の
公式統計を発表した。これによると、昨年孤独死した死亡者は3378人で、5年前の2017年に比べ40%増加した。
この数は韓国の全死亡者31万7680人の1%で、死亡者の100人に1人はだれにも知られず1人で死を迎えている
ということを意味する。世代別には50~60代が孤独死の58.6%を占めており、女性より男性が4倍多かった。
保健福祉部関係者は「50~60代の男性は健康管理と家事労働に慣れておらず、失業や離婚などで人生の
満足度が急激に下落するという特徴がある」として中高年男性に対する孤独死予防サービスの必要性を強調した。
新林総合社会福祉館のファン・ホジン氏は「中高年層の男性は離婚や失業などを体験し失敗者のレッテルを
貼られかねないとの考えから本人の問題を外に示すことに大きな拒否感がある。他人との交流も敬遠し
隣人との交流も避けたため、手が付けられなくなるほど状況が深刻化してから明るみに出るケースが多い」と伝えた。

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中央日報 日本語版2023.01.08 11:09 
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