【ソウル時事】韓国国防省は16日、2022年版の国防白書を公表した。前回20年版で「隣国」との表現にとどめていた日本について、「価値を共有し、未来協力関係を構築していくべき近い隣国だ」と規定。一方で「北朝鮮の政権と軍はわれわれの敵」という記述を6年ぶりに復活した。

 白書は2年ごとに発行され、昨年発足した尹錫悦政権では初めて。対北朝鮮で日米韓の安全保障協力の強化に取り組む尹政権の姿勢を反映した。
 日韓防衛当局の関係は、文在寅前政権下の18年末に起きた韓国軍による海上自衛隊哨戒機へのレーダー照射などで冷え込んだ。今回の白書は「(日韓の)国防当局間で情報分野の協力を進め、問題解決と関係改善に努力していく」と強調した。一方、島根県竹島(韓国名・独島)に関しては「日本の領有権主張に断固として対応する」と記した。

時事通信 2023年02月16日18時52分
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