【ソウル=木下大資】林芳正外相と韓国の朴振パクチン外相が18日(日本時間19日未明)、ドイツのミュンヘンで会談し、懸案である元徴用工問題の解決に向けて外交当局間の各レベルで緊密な意思疎通を続けることで一致した。
 会談はミュンヘン安全保障会議に合わせ、35分程度行われた。聯合ニュースによると、朴氏は会談後、記者団に「主要争点についてできる限りのことはした。日本側に『誠意ある呼応』のための政治的決断を促した」と述べた。
 韓国政府は傘下の財団が被告の日本企業の賠償を肩代わりする案を示す一方、日本側の謝罪などの「呼応措置」を求めている。
 両外相は、北朝鮮が18日に日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下させた弾道ミサイル発射を強く糾弾。日米韓の安保協力を強化していくことも確認した。

東京新聞 2023年2月19日 19時55分
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