2023.03.01

著者:
佐藤佑輔




トランス女性の女性スペース利用は一般女性の安全に対する懸念から慎重論も

 近年、LGBT(性的マイノリティー)の人々の権利をめぐり、各方面でさまざまな議論が起こっている。中でも大きな議論を呼んでいるのが、トランスジェンダー、とりわけトイレや入浴施設などで女性スペースの利用を望む女性自認の身体男性(=トランス女性)に関する諸問題だ。
トランス女性の女性スペース利用をめぐっては一般女性の安全に対する懸念から慎重論も根強いが、そんななか、埼玉県LGBT条例基本計画案について問題提起をした市議の動画がネット上で大きな話題を呼んでいる。埼玉県富士見市議会の加賀ななえ議員に投稿の意図を聞いた。(取材・文=佐藤佑輔)


 先月26日に投稿された3分ほどの動画で、加賀市議は「安全を求める女性の声が差別として扱われていた」「『心は女性・体は男性』の方が同じトイレに入ってくることは私も怖いと感じると伝えたらカウンセリングを勧められた」
「どれだけ当事者の苦しみを知ったとしても、だからといって女性の恐怖を軽視して良いわけではない」「男性身体を持つ方の女性の性自認に関する要求については明確に女性の生存権との衝突が起きうる」とやや緊張しながらも意を決した表情で主張。
「人権と人権が衝突する場合は、公共の福祉による制約が働くとされていますが、制約を働かせることが行政の役割にも関わらず、
現状、LGBT条例制定後の埼玉県の審議会においては、性自認ベースのトイレ利用や災害時における避難所運営のあり方、苦情処理制度など、女性の生存権や恐怖を軽視した形で議論が進められています」として、女性の生存権を考慮した施策を求めた。

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

https://encount.press/archives/424454/