2023-03-02

あなたの家族が第三者に生活を切り詰めるよう厳しく迫られ、それにモノ言うこともできなければどのように感じるだろうか。「ケーキはいらないから買うな」「温泉に行って病気は治るのか?医者から証明書をもらって」これらは“成年後見人”から家族に投げかけられた言葉だ。
後見人の報酬は担当者の預貯金に比例することが背景にある。制度は一度利用すると原則、止められない。約24万人が利用する成年後見人の制度は横領被害などのトラブルが相次いでいた―。


◆自分の報酬が少なくなるから使わせない構図

「こんな理不尽はない。正直言って後見制度って何?って」こう憤るのは、大分市に住む阿南貞子さん(69)だ。夫の浩直さんが12年前、仕事中に脳梗塞で倒れ成年後見制度を利用することになった。後見人についたのは司法書士。必要以上に切り詰めた生活を求められたという。

阿南さん「甘いものを好きな夫にケーキを買うと『こんないらないものは買わないでください』と。甘いものが一番おいしいと本人が食べたがるのでそう言ったら『無視してください』と」

阿南さんのように後見人から必要以上に生活を切り詰められるケースは少なくない。

後見の社・宮内代表「後見人がもらう報酬は後見される人の預貯金額に比例します。使えば使うほど自分がもらうものがなくなるから使わせない。のみならず、保険を解約して預貯金を増やす、家を売って預貯金を増やす。報酬のメカニズムが背景にあります」


◆横領の被害は10年間で約289億円

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

https://rkb.jp/news-rkb/202303025088/