日本の観光地で韓国人の姿をよく見かけるようになった。昨年10月、新型コロナの水際対策が緩和されたのを機に韓国人旅行者が急増。中国人旅行者の戻りが鈍いなか、訪日客(インバウンド)の10人に4人が韓国人という状況だ。

 温泉の名所として韓国でも人気の大分県別府市。2月の休日、「海地獄」として知られるコバルトブルーの池の前は国内外の観光客でにぎわっていた。

 友人と3泊4日で来た韓国人の大学生(24)は「近いし安い。日本の自然の風景が好きだし、ラーメンや唐揚げもおいしい。今度は大阪や東京にも行きたい」と話す。8年前に家族で沖縄を訪れて以来、日本に来るのは2度目だ。

 大学の春休み期間でもあり、若い韓国人観光客を乗せたツアーバスが次々とやってくる。

 大阪ミナミの観光地・道頓堀にあるドラッグストア「ツルハドラッグ戎橋店」では、ハングル表記を増やし、翻訳アプリを使って接客している。

 韓国人に人気の商品はこんにゃくゼリー「蒟蒻畑(こんにゃくばたけ)」やグミ、ウイスキーの「角瓶」だといい、昨年の10倍以上売れている。

 兵頭宏章店長は「(ゼリーは)味や食感が人気なのかもしれない。売り場を増やしてもすぐになくなり、補充が追いつかない」と話す。

3/5(日) 9:00配信朝日新聞デジタル
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