ABEMA Prime
平石直之
2023/03/09 12:33

 日本有数の温泉地として知られる群馬県草津町。のどかなこの町が3年前、世間を大きく騒がせたことを覚えているだろうか。

 発端は2019年12月、当時町議だった女性が町長の黒岩信忠氏から「町長室でセクハラを受けた」と告発した。一方、当初から黒岩氏は疑惑を真っ向から否定。2021年、女性は強制わいせつ容疑で町長を告訴したが、嫌疑不十分で不起訴になった。
 黒岩氏も名誉棄損などで女性を告訴。女性は在宅起訴となった。こうした中、これまで女性を支援してきた団体が、先日解散を発表した。
「嘘の証言をし、あまつさえ刑事告発まで行って、黒岩信忠町長の名誉を深く傷つけたこと、そして支援者にも嘘を言い続け、支援者と世間を欺き続けたことを、まずは真摯に謝罪するべきでしょう」(※「支援する会」会長のFacebookから)

 「支援する会」は女性の証言を信じたことを謝罪。しかし、世界中で報じられたこの騒動で、草津町は大きな痛手を負った。

 「“セカンドレイプの町・草津”と非常に侮辱的な文言により世界に拡散された」「草津ブランドを傷付けられ、信用を陥れられた行為、これは許すことができない」(黒岩町長 ※発言は去年11月)

 ニュース番組「ABEMA Prime」に出演した黒岩町長は「日本外国特派員協会の記者会見も仕組まれていたように感じる」と振り返る。

「本来なら、女性から性被害について説明して、後日、加害者であるとされた私が弁明をするパターンだ。しかし、全く逆だった。いきなり私に『出演してほしい』と言われ、あまり意味も分からず出た。私もあまり英語は詳しくないが、きちんとした翻訳がされていなかったという話も聞く。告発した女性のときは私の2倍以上の人が集まっていて、悲劇のヒーローのように入場時、拍手で迎え入れられた。私は最初から犯罪者扱いのひどいインタビューを受けた。それが世界に飛び火をした」
 当時、フランスの記者から電話インタビューを受けた黒岩町長。
「日本がまだ女性を蔑視して、そういう意味で“後進国”であるとされた。日本には日常的に性暴力を繰り返す政治家がいると、国そのものまでバカにされた気がした。強い怒りを感じたし、本当にネット社会は怖いなと思った」

 告発当時を黒岩町長はこう振り返る。

     ===== 後略 =====
全文は下記URLで

https://times.abema.tv/articles/-/10070501