2023/03/24 09:46

 気象庁は22日夕、群馬・長野県境の浅間山(2568メートル)で火山性地震が増加していると発表した。火口から500メートルの範囲に影響を及ぼすような、ごく小規模な噴火が起きる可能性があるとしており、危険な地域に立ち入らないよう呼びかけている。

 同庁によると、山の西側で、山体がわずかに膨張する「傾斜変動」が15日頃から認められた。山体の浅い部分を震源とする火山性地震は、これまで1日あたり20回以下で推移してきたのに対し、21日に39回発生し、22日も午後3時までに37回確認された。

 同庁などによると、浅間山での最近の噴火は2015年6月と19年8月に起き、いずれもごく小規模の水蒸気噴火だった。20年6月と21年3月には山体の膨張が確認され、噴火警戒レベルが「1(活火山であることに留意)」から「2(火口周辺規制)」に引き上げられた。現在の噴火レベルは「1」。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230323-OYT1T50107/