岸田文雄首相の演説会場で起きた爆発事件で、威力業務妨害容疑で逮捕された木村隆二容疑者(24)=兵庫県川西市=が、被選挙権の年齢制限などから参院選に立候補できなかったのは憲法違反として昨年6月に起こした訴訟で、安倍晋三元首相の国葬実施や、安倍氏と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を批判していたことが18日、分かった。選挙制度や政権への不満を募らせていた可能性がある。和歌山県警によると黙秘を続けており、慎重に動機の解明を進める。

 また、現場にあった筒状の爆発物に金属製のナットが複数取り付けられていたことが捜査関係者への取材で判明。威力を高める目的とみられ、県警は殺人未遂容疑を適用するかどうかも含め検討する。

 木村容疑者は昨年9月、地元の元市議の市政報告会に参加し、被選挙権の年齢を「引き下げるべきだ」と主張していたことも判明した。政治に強い関心を持っていたとみられる。

共同通信 4月18日21時01分
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