インターネット 雑学・コラム2023/5/24 17:42

 「ぬるぽ」といえば「ガッ」。ピンときた方はおそらくアラフォー、アラフィフのオタクたち。そう、これはインターネットが急速に普及しだした2000年代前半に、匿名掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」で、頻繁に見られたやり取りのひとつ。

 当時は様々な板(スレッド)で見られ、時代を象徴するネットスラングのひとつと言っても過言ではないほどメジャーなものだと認識していましたが……あれから約20年。今の若者には通じなくなってきているのだとか。SNS上には時々嘆きの声が投稿されています。そうか……。





■ 「ぬるぽ」はプログラミングのエラーを指す言葉

 そもそも「ぬるぽ」「ガッ」とは一体何なのか。

 正確には、これはプログラミングにおける「NullPointerException」というエラーを縮めたもの。これに呼応してすかさず「ガッ」とツッコミを入れる形で使われています。

 行為自体の意味は「エラーを起こしがっかりしているところに(叱咤激励の意味で)ツッコミを入れる」と言われていますが、他にも諸説あり正確には分かっていません。また、発祥地とされる板以外でも何となく「ぬるぽ」と書きこみ、何となく「ガッ」とレスを返すという、特に意味を持たないやり取りとして使われてきました。

 しかしながら、「モナー」や「ギコ猫」といったアスキーアートと合わせて投稿されることが多いことから、見れば何となくクスッとしてしまう、場を和ませるような役割も担っていたことは間違いありません。語感の良さに加え、あらゆる場に対応できる汎用性の高さ。そして、必ずと言っていいほど反応がもらえたことも流行の一因と言えるでしょう。




■ 時代の流れと共に使用頻度が減っていく
https://otakei.otakuma.net/archives/2023052406.html