2023/05/26 18:42

 飲酒運転による事故を根絶しようと、茨城県警が運転代行業者に協力を依頼し、対策を進めることとなった。
飲酒後に運転代行を依頼したのに自宅まで帰らず、途中で降りて、自ら車を運転して交通事故を起こすケースが後を絶たないためだ。
目的地を正しく聞き取り、途中下車した場合は県警へ通報するよう業者に要請する。

 県警交通総務課によると、2022年の飲酒運転による事故での死者数は6人で、全国で5番目に多かった。
事故の発生件数は77件で、前年より12件増加。新型コロナウイルス感染状況の落ち着きで、
歓送迎会など飲酒をする機会が増えていることが一因だとみられるという。

 県警が今年1~2月に飲酒運転を摘発した事例では、飲酒場所は居酒屋が最多で、時間は午後10時以降に集中していた。

 途中下車する理由として、「代行料金が惜しい」「家を知られたくない」などが理由に挙がるという。
また、自宅近くのコンビニや「この辺で大丈夫」などと言って途中下車してしまうケースが多い。
このため、同課では「運転代行を利用する場合、『自宅の駐車場まで』などと目的地を具体的に代行業者に伝えるようにしてほしい」としている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230526-OYT1T50121/