2023年6月8日2023年6月11日

特筆者・運営情報:epinesis
ここ数年、SNSの飛躍的な発展によりフィンランドのヘルシンキ自然史博物館でひっそりと展示されていたとある復元模型が全世界に広まり、新たなネットミームが誕生しました。

サカバンバスピスと呼ばれるオルドビス紀の絶滅動物を復元した展示物の、そのあまりに情けない姿は人々を魅了し、忘れ去られた太古の歴史に新たな光を照らしています。


ttps://epinesis.net/wp-content/uploads/2023/06/FbaOTZgWQAAnLZM-1-1.jpg
カット・タークさんのTwitter投稿より

この画像はアメリカ・テネシー州ナッシュビル在住の、エディアカラ・カンブリア紀を専門とする古生物学研究者のカット・タークさんが2020年8月にTwitterで投稿したもの。

”Absolutely dying”(「笑いが止まらん」あるいは「興奮する!」)という短いキャプションが添えられたこの投稿は、すぐに10万いいねを獲得するほどの大きな注目を集め、全世界で話題になりました。

それからというもの、このサカバンバスピスは海外の掲示板で定期的に取り上げられるようになり、ネットミーム化した今では日本のSNSでもしばしば取り上げられるようになりました。

カット・タークさんによると、このサカバンバスピスの復元模型はヘルシンキ自然史博物館の化石ホールにあるデボン紀の展示ケースの一番左端の”見逃しやすい場所”にあるとのこと。

サカバンバスピスはオルドビス紀の生物ですが、なぜデボン紀の展示に混ざっているのかはカット・タークさんにも謎だそうです。






地元でも話題のサカバンバスピスの復元模型

このサカバンバスピスが有名になるより前でも地元のヘルシンキではこの展示物がたびたび話題に上がられていたようで、2020年頃にヘルシンキ博物館を訪れた人のブログには「運悪くこいつを見つけて泣きそうになった」とコメントしています。

ttps://epinesis.net/wp-content/uploads/2023/06/16135135-1.png
kranttu paskiaine 2020年の投稿より-tumblr-

また、ヘルシンキ自然史博物館で働いていたというTwitterユーザーの@RokuliReettaさんは「このク◯みたいな博物館で2年働いてて、この小さいやつに今日はじめて気付いたんだが?」というコメントと共にサカバンバスピスの画像を投稿しています。





サカバンバスピス(Sacabambaspis)はどんな生き物だったのか?
https://epinesis.net/archives/sacabambaspis.html