【ロンドン=江渕智弘】英政府は12日、主要7カ国(G7)がロシアの侵攻を受けるウクライナの安全を長期的に保証する枠組みをつくると発表した。防衛装備の提供や情報共有の拡大、サイバーセキュリティーの強化などで協力する。

リトアニアの首都ビリニュスで開催中の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議にあわせ、12日にG7が共同宣言に署名する見込みだとしている。

ウクライナに対する訓練プログラムや軍事演習の拡大、同国の産業基盤の開発なども含む。スナク英首相は「ウクライナが残虐行為に再びさらされることのないよう我々の決意を再確認するものだ」と訴えた。

G7のうち日本を除く6か国はNATOに加盟している。ウクライナはNATOへの加盟が実現するまで、安全を保証するよう求めていた。

英政府はこれとは別に、ウクライナの装備品の修理や負傷兵のリハビリ施設の設置といった追加支援も発表した。

日本経済新聞 2023年7月12日 16:26
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