ロシア下院は14日、性別変更や性別適合手術を原則禁止する法案を第3読会(3段階審議の3番目)で全会一致で可決した。近く上院で承認後、プーチン大統領の署名で成立する見通し。ウォロジン下院議長は「国民、子供たちを守る決定」と正当化した。

 法案は、出生時の性別と性自認が異なるトランスジェンダーの人々の権利を大きく制限している。ウクライナ侵攻の中、非欧米化を一層進める政権の姿勢が鮮明になった。来年の大統領選に向けて保守派の支持を固める狙いもあるとみられる。

時事通信 2023年07月14日20時04分
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