中国が日本からの輸入水産物に対する全面的な放射性物質検査を始めたのに続き、ほかの日本産食品も税関に留め置かれ通関の遅れが生じている問題で、輸入の遅れがコメにも波及していることが28日分かった。事態の深刻化を受け、日本政府は中国側に対し、通関遅滞に反対する立場を表明し、理由の説明を求める申し入れを行う方向で検討している。日中関係筋が明らかにした。

 東京電力福島第1原発処理水の海洋放出計画に中国が強硬に反対し日中の対立が深まる中、中国側は留め置きの根拠を示しておらず、中国で日本食品を扱う販売業者などに不安が拡大。日本からの酒や菓子などさまざまな食品の通関にも遅延が生じている。

共同通信23/07/28 20時33分
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