2023年9月29日 16:27

東スポWEB

 イラクのニナワ州ハムダニヤ地区の結婚式パーティーで26日、少なくとも113人が死亡した大規模な火災が発生した件で、新郎新婦は助かっていた。イラクメディア「ルドー」が28日、報じた。

 約900人が出席したパーティー会場で花火が打ち上げられた際、天井付近に引火して天井が燃え落ち、多くの人が亡くなった。式場は防火の安全基準を満たしていなかったとして式場のオーナーが逮捕され、イラク連邦政府の内務省に引き渡されたという。

 そんな中、当初は死亡したと報道された新郎と新婦はキッチンのドアから逃げ出し、助かっていた。

 ルドーによると、新郎レヴァンさん(28)は叔母を亡くし、新婦ハニンさん(18)は母親を失った。2人はカメラの前で話すことはできないが、現状を話したという。

 2人は宿泊先にいて、喪服を着て、手を握り合っていた。愛する人をたくさん失ったことに加え、新生活の第一歩が中断されたことで、精神的に混乱をきたしている。
犠牲者の遺族の一部は、新郎新婦に責任があるとみなし、新郎の家に押しかけ、ガラスを割るなどした。ハニンさんは「あなたのせいじゃない」とレヴァンさんを慰めている。これほどの悲劇があっても、2人は新しい人生を始めなければならない。

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