「平和・安全保障研究所」(徳地秀士理事長)は13日、都内のホテルで創立45周年記念シンポジウムを開いた。久保文明防衛大学校長が基調講演を行い、来年11月の米大統領選でトランプ前大統領が当選する可能性があると指摘した上で「かなり深刻な事態をひき起こす可能性がある」と述べた。

久保氏は講演で「はっきりと内向き志向で、孤立主義的な考え方を持った(トランプ)政権が2017年から4年間存在したが、(トランプ氏が再選すれば)25年から復活する可能性がある」と指摘。トランプ政権1期目は安倍晋三首相(当時)との良好な関係もあり日米関係が安定していたとの見方には「個人的な関係に基づく外交はしょせん不安定だ」と反論した。

パネルディスカッションには、ドイツ国際安全保障研究所アジア研究部のアレクサンドラ・サカキ副部長、ラジャラトナム国際学院のジェーン・チャン・シニアフェロー、笹川平和財団の渡部恒雄上席研究員、東洋英和女学院大の冨樫あゆみ准教授が「歴史の転換期における日本の国際安全保障協力」をテーマに活発な議論を行った。


12/13(水) 16:28配信 産経新聞
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