イスラエル軍の砲撃で身動きがとれなくなり、ガザの救急隊に救助を求めていた6歳のパレスチナ人少女の遺体が10日、親族によって発見された。

これは、6歳のヒンド・ラジャブちゃんが必死に救助を求めた際の音声だ。ヒンドちゃんはイスラエル軍の砲撃で身動きが取れなくなっていた。

10日、親族がヒンドちゃんと家族5人の遺体を発見した。救助を求める通報があってから9日が経過していた。

一家の遺体は、テルアルハワ近郊で車の中から見つかった。パレスチナのワファ通信が伝えた。 またヒンドちゃんの救助に向かった救急隊員2人も遺体で発見された。ワファ通信は、イスラエルが意図的に救急車を標的にしたと指摘した。

パレスチナ赤新月社は、占領軍から救急車にレーザー光線の照射を受けたと非難した。

パレスチナ赤新月社報道官
「3時間もの間、私たちはヒンドちゃんと電話で話していた。彼女は隊員に『私を連れ出して』と懇願していた。残念ながらわれわれは彼女を直接助けに行けなかった。現場にイスラエル占領軍の車両がいたからだ。われわれは占領軍と調整し、許可が下りるまで待った。調整後、赤新月社の隊員がその場所に向かったが、残念ながら占領軍は事前の調整にもかかわらず、意図的に赤新月社の隊員を標的にした」

ヒンドちゃんの悲劇は、4カ月に及ぶイスラエルの攻撃がガザ市民にとって、克服困難な状況であることを浮き彫りにした。


2/13(火) 13:16配信 ロイター
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d888cf7382aa93d93dd567c581f96af81abf279