「ミス慶応コンテスト」を運営する慶大「広告学研究会(広研)
」の男子学生が女子学生に集団暴行した疑いがある問題で
15日、その場にいた学生の一人が動画撮影をしていたこと
が分かった。
 動画の一部とされる映像をスポニチ本紙が確認したところ、
全裸の女子学生と男子学生2人が性行為をしている姿が映し出
されていた。学内で一部が出回り始めていることも判明。広研
関係者によると、テレビ電話で実況中継を行っていた者もお
り、その際の映像の一部も出回り始めているという。
 関係者の話では、問題の暴行疑惑は9月2日、海の家を運営
する広研が拠点とする神奈川県葉山町の合宿所の飲み会で起
きた。その場にいたのは男子学生6人、女子学生1人。うち
3人は酔いつぶれて寝ており、男子学生2人と女子学生1人
をもう1人の男子学生が撮影していた。
 集団暴行疑惑について、慶大広報室は「性行為があった
のは確認できたが、刑事事件につながる事実までは確認でき
なかった」とし、女子学生側が被害届を取り下げる意向を
一時見せるなど、事件性については分かっていない。しか
し、動画撮影に関しては重大な犯罪の疑惑がある。フラク
タル法律事務所の田村勇人弁護士によると「リベンジポル
ノ防止法違反、名誉毀損(きそん)などに該当する可能性
がある」という。
 性行為を撮影することだけでは「違法にはならない」が、
「他者に広める目的で撮影した場合、刑罰の対象になる」と
いう。今回の場合、「複数対1人ということもあり、動画を
広める目的で撮ったと判断される可能性が高い」という。
 さらに、学内ですでに動画が出回り始めていることから、
「被害女性が訴えれば、罪に問われるのではないか」と指摘
。被害者の訴え次第では、こちらも大きくクローズアップさ
れそうだ。

スポニチ:http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/10/16/kiji/K20161016013544450.html