川崎のハルモニ描く「アリランラプソディ」上映延長 SNSで反響
https://mainichi.jp/articles/20240301/k00/00m/040/328000c

 川崎市の桜本地区に住む在日コリアン1世のハルモニ(おばあさん)を描いたドキュメンタリー映画「アリランラプソディ~海を越えたハルモニたち~」が、好評を得ている。2月17日に上映が始まったK's cinema(東京都新宿区)では、上映期間が1週間延長され、8日までとなった。金聖雄監督(60)は「予想外の展開。さらに多くの人に見てほしい」と期待する。

 映画は、力強く生き抜くハルモニたちの姿を活写する。金監督は「若い人、SNS(ネット交流サービス)を見て来てくれた人がいるなど映画の情報が広く伝わっていると感じる」と話す。

 ライターの松井一恵さんが企画したパンフレットや手ぬぐいも人気で、金監督は「手ぬぐいは20枚が1日で完売。200部用意のパンフレットも追加納品になった」と喜ぶ。

 金監督によると、作品を見た在日コリアン2世からは「民族運動をやっていた親の世代と距離もあったが、映画を見てその思いをしみじみ感じた」との感想もあったという。

 横浜シネマリン(横浜市中区)では23日から4月5日まで上映。初日はハルモニたち、翌24日は金監督が登壇する。時間などの詳細は作品のホームページ(https://arirangrhapsody.com/)で公開している。【和田浩明】