群馬県人の夢は高崎−京都を北陸新幹線で直結させて、
京の女子高生たちにもっと群馬の大学の魅力を知らしめて進学させる事だった。
しかしその夢は完全に破れ去った…

かくいう私もグンマー産のおっさんだ。
高校の時、九州に修学旅行に行ったおり、
京都からも修学旅行が来ていると我々良からぬ集団に情報が入った。
長崎の長い階段道を下る途中で立ち止まり、威勢の良いべえべえ言葉で、
きっと関西のヤツらと喧嘩になるであろう、なったらどう戦うかを激論していた。
その時、後ろから「あの人ら、なんか恐いわぁ〜」「先生どこやろぉ〜」と、
聴こえてきたのは、はじめて接する、京都弁の美人JKの会話であった。

魂を抜かれた。恐らく全員勃起していた。会話も出来ずフリーズした。
振り返った時には、彼女らは上に駆け足で去っていくとこであった。
群馬育ちには、慣れない潮風の香りを恨めしく思った。
海からでなく、陸から風が吹けば、
彼女らの匂いをはらんだ空気が、こっちにそよぐのに…
「行くんべぇ、なあ、おっかけんべえや」
「俺、チ●コでっかくなってとべねえ(とぶとは走るの群馬弁)」
「もう喧嘩の話なんかよすんべ、仲良くするんさァ、なっ」
かくして、長崎の街は流血騒ぎから、回避されたのであった…