絵図は語る 羽咋の軌跡 歴史民俗資料館 地図や測量図など33点

羽咋市歴史民俗資料館(鶴多町)で秋季企画展「探検!地図・絵図でたどる羽咋」が開かれている。

同市の旧柴垣村や酒井村、一宮村などの絵図や地租税制度のために作られた測量図、羽咋郡鳥瞰(ちょうかん)図など江戸期から明治期を中心とした三十三点を展示。
境界絵図や邑知潟干拓工事計画図など語りかけてくるものは多く、ふるさと再発見のために町会単位で訪れる人もいるという。

加賀藩十三代藩主前田斉泰が一八五三年、能登視察を行った際、随行を含めた宿泊場所や食事準備の下調べのために作られた絵図や、
羽咋市の代表的社寺である永光寺や気多大社、妙成寺の絵図も目を引く。市の航空写真を床面に展示して、自分の住む家や町を探せる趣向もされている。

学芸員は「古絵図は必要があって作られたものであり、現在のハザードマップや通学図なども同じ。地図にはいろんな情報が盛り込まれており、
昔も今も変わらずつながっている」と、絵図や地図に触れる魅力を話している。

http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20151113/CK2015111302000039.html