5歳男児がプールの底に沈んでいるのを発見 病院に搬送されるも死亡を確認 スイミングスクールに参加中 富山・高岡市
チューリップテレビ
2023年4月22日(土) 23:31

22日夕方、富山県高岡市内のプールで、スイミングスクールに参加していた5歳の男児がプールの底に沈んでいるのが見つかり、
病院に搬送されましたが死亡が確認されました。

亡くなったのは高岡市和田の保育園児、笠谷拓杜ちゃん(5)です。

警察によりますと、22日午後4時50分ごろ、高岡市木津にあるオーパスフィットネスクラブ高岡のプールを利用していた人が、
プールの底に沈んでいる拓杜ちゃんを発見、施設の職員が119番通報しました。

消防が駆けつけ、拓杜ちゃんは心肺停止の状態で病院に運ばれましたが、その後死亡が確認されました。

警察によりますと当時、拓杜ちゃんはスイミングスクールに参加していて、プールには複数の人がいたということです。

拓杜ちゃんの体に目立った外傷はありませんでした。
警察は23日以降、司法解剖を行い死因などを調べるほか、業務上過失致死の疑いを視野に調べることにしています。


プールで何があったのか…

スイミングスクールの運営会社によりますと、拓杜ちゃんは、1年ほど前からスクールに通い始め、週に1回参加していました。
この日参加していた生徒は20人ほどで、保育園児は拓杜ちゃんのみ、あとは小学生だったということです。

午後4時から午後5時までの1時間、月1回の「検定」で、どこまで泳げるようになったかの見極めが行われていました。
拓杜ちゃんは兄とスクールに参加していて、検定を終えた兄と競技用のプールから少し離れた場所にある温水プールに入っていました。

拓杜ちゃんは「検定」には参加せず、遊んでいたということです。
その後、拓杜ちゃんだけが再びプールに入りたいと競技用プールに移動、中に入ったところで、遊んでいたほかの生徒とぶつかり、
そのまま沈んだとみられるということです。

その後、ほかの生徒が沈んだ拓杜ちゃんに気付き、近くにいた大人が拓杜ちゃんをプールから引き揚げたということです。


当時の監視態勢は…

当時は、コーチとして大人4人がついていて、監視していました。
このうち1人がプールに入り検定を担当、生徒を順々に泳がせテストをしていたということです。
ほかの3人は見張り役で、プールサイドに上がり、泳いでいる生徒を監視するなどしていました。

プールは縦25メートル、横12.5メートル、深さは1.2メートル。
これを6レーンに区切って検定が行われていましたが、拓杜ちゃんが沈んだ状態で発見された時間は、すでに全員の検定が終わって
自由時間になっていたということです。

今回の事故について、スクールの運営会社は
「大変申し訳ないと思っています。あってはならないことが起きてしまった。また、事故など起きないだろうなと思ってしまっていた。
原因については、コーチの数はいたが、水に慣れていない子や泳げない子への監視が甘かったことが考えられる」
などと話しています。