http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/297257

福岡県飯塚市の斉藤守史市長と田中秀哲副市長が平日昼に
市庁舎を離れ、賭けマージャンを繰り返していたことが21日、分かった。
西日本新聞の取材に対し、2人は「道義的責任はある」と認めた。
賭け金は1日1万円程度という。副市長が第三者から市内の元店舗に
出入りする画像を突きつけられて交渉を迫られ、飯塚署に相談していた。
メンバーには来年4月に市施設の指定管理者となる事業者の社長も含まれていた。

店は普段は営業しておらず、2人が来るときだけ開いていた。2人によると、
市長は2006年に就任して以降、副市長も数年前から訪れていたという。

市長と副市長は地方公務員法で規定される特別職で、勤務時間は決まっていない。
斉藤市長は取材に対し「市長になってから行っていた。何回かは分からない。
開庁中に(役所を)抜け出してマージャンをしていたのには道義的責任がある」と話した。
田中副市長は平日午後の公務が入っていないとき、秘書に「昼から休む」と告げて
行っていたという。「決裁が滞ることはなく、公務に支障はなかったが、道義的責任は残る」
と話している。

動いた金は1日で1人当たり1万円程度といい、2人とも「社会通念上、許される範囲」
との認識で、指定管理者の会社社長とは以前からの知り合いと説明した。
社長は取材に対し「指定の口利きをお願いしたことは一切ない」と話した。

田中副市長は今年に入り、面識のない人物から店に出入りする画像を提示され
「善後策を福岡市内のホテルで考えましょう」と迫られたため、飯塚署に相談していた。
金銭的な要求などはなかったという。

斉藤市長は地元食品メーカー社長から06年に初当選し、3期目。田中副市長は
市財務部長などを経て10年から現職。