佐賀県警は15日、県警本部の40代の男性職員が、同僚の女性にセクシュアルハラスメントをし、減給100分の10(3カ月)の懲戒処分としていたことを明らかにした。セクハラは昨年11月下旬、処分は同12月25日付で、職員は依願退職していた。「公表基準に達していない」として発表していなかったという。
監察課の嬉野清次次席によると、この職員を含む一般職員数人が、佐賀市内で飲み会をした。その後、職員が同僚の女性と2人で帰宅途中に数分間、体を触ったり、ひわいな言葉を言ったりした。女性が上司に相談して発覚。職員は「悪ふざけのつもりだった」などと話したという。

 職員の所属だけでなく、飲み会は居酒屋だったのか、帰宅は徒歩だったのかなどについても明かさなかった。「被害者の特定を避けるため」「今後、被害者が相談をためらうかもしれない」と説明している。

 この日は、報道各社が県警の処分に関して情報公開請求し、その開示日だった。説明した嬉野次席は各社の撮影を認めず、井原和明首席監察官の「誠に遺憾。関係部署と連携の上、さらに指導教養を徹底し、再発防止に努める」などとするコメントを読み上げた。(大村久)