東海大付属福岡高校生自殺
遺族が同じ部活の上級生4人を提訴
03月13日 14時22分

3年前、福岡県宗像市にある私立高校で当時2年生の男子生徒が
いじめ被害を訴える遺書を残して自殺した問題をめぐり、
「自殺に至らしめるほど強い精神的苦痛を与えた」と主張して、
遺族が当時の同じ部活の上級生4人に対し損害賠償を求める訴えを
起こしました。

訴状などによりますと、2021年3月10日、福岡県宗像市にある
東海大学付属福岡高校に通っていた当時2年生の侑大さんが、所属する
剣道部内でのいじめ被害などを訴える遺書を残して自殺しました。

訴状などによりますと、侑大さんは高校1年生の時、同じ剣道部の寮にいた
上級生4人から粘着テープで体を畳に貼り付けられ、下着を脱がされてわいせつな
行為をされるなどのいじめを継続的に受けました。

母親は、こうした行為が「自殺に至らしめるほど強い精神的苦痛を与えた」
と主張し、上級生4人に損害賠償を求める訴えを侑大さんの命日にあたる
今月10日付けで福岡地方裁判所に起こしました。

この問題をめぐっては高校が設置した第三者委員会が自殺の直接的な原因は
特定できないと結論づけましたが、母親が福岡県に対して再調査を求め、
県は先月、再調査の実施を決めています。