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華やかな衣装で港町を練り歩く朝鮮通信使の再現行列

 江戸時代に朝鮮王朝が日本に送った外交使節団「朝鮮通信使」の行列が7日、寄港地の一つだった瀬戸内市牛窓町地区で再現された。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止され、規模を縮小して2年ぶりに開催。日韓の市民ら約140人が華やかな衣装で港町を練り歩き、交流を深めた。

 一行は韓国の楽器を演奏したり舞踊を披露したりしながら、牛窓港近くの出島公園を発着点に約2・5キロを行進。終了後のセレモニーでは朴起準(パク・ギジュン)駐神戸韓国総領事と武久顕也市長が「国書」を交わし、変わらぬ善隣友好の精神を確認した。

 近年は日韓両国政府の関係が悪化する中、邑久高1年の女子生徒(15)は「こうした活動が改善につながれば」と話した。

 地元住民らの実行委が2010年から開く瀬戸内牛窓国際交流フェスタのメイン行事。通信使の外交資料は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録されている。

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