国内のイラン資産を凍結している韓国政府が、新型コロナウイルス対策でマスク2000枚をイランに寄付したことが波紋を広げている。

共同通信の報道などによると、米国の資産凍結に追随し、韓国で凍結されている資産は約70億ドル(約7900億円)。イラン外務省報道官は1日、マスク寄付について「ジョークと捉えている」と不快感を露わにした上で、「自国の資産が他国の手中にあることを容認できる国はない」と強い言葉で批判した。イラン国民からも「マスクはいらない。金を返してくれ」と怒りの声が上がっているという。

「韓国が資産凍結の事実を伏せて、マスクの寄付をアピールしたことがまずかった。ただこの問題は日本にとって他人事ではない。イランと日本は友好関係ですが、資産凍結については、日本も米国の意向に従わなければいけない。イランは資産凍結で経済状況が苦しくなっている。今回の韓国のようにあるきっかけで怒りの矛先が日本に向いても不思議ではない」(国際部記者)

SNS、ネット上では「これはイランが怒るのも無理はない。韓国は都合の良いことしかアピールしない。イランの気持ちは分かる」、「日本も韓国と同様に米国を支持しなきゃいけないけど、これはさすがにイランが怒っても無理はない」などのコメントが。

イランから思わぬ怒りを買った韓国政府の今後の対応が注目される。

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