30日投開票の立憲民主党代表選に立候補している西村智奈美氏(54)、泉健太氏(47)、小川淳也氏(50)、逢坂誠二氏(62)の4氏が25日、都内でデイリースポーツなどのインタビューに応じた。10月の総選挙では議席を大きく減らし、今回の代表選も世間の注目度が高いとは言いがたいが、党勢回復の秘策はあるのか。勝てば来年の参院選における同党の“顔”となる4人が、赤裸々に思いや考えを語った。

 ◆西村氏 4歳の息子から「絶対1番になってね」とエールを送られたという西村氏。党の課題を「政策をクリアにとどけるための一丸となっての努力」と指摘した。若年層との対話の中で「立憲の政策はいいんだと言っていた」と明かし、政策には自信を深めている様子。総選挙での政権公約の発表方法にも「タイミングとか伝え方に工夫が必要だった」と反省し、「丁寧に説明。プロセスも見えるようにしていく」と、透明感ある党運営を誓った。

 ◆泉氏 泉氏は、小川氏が出演した“なぜ君”を鑑賞し、党の明るい未来に確信を持ったという。「小川淳也は全国各地にいる。小川のような活動、輪の作り方ができる仲間がいることをぜひ知って」と力を込めた。党勢回復には「魅力ある仲間はたくさんいる」と個人をプッシュする方策を思い描く。出身の北海道に本拠を置くプロ野球・日本ハムは新庄ビッグボスが誕生。「僕はビッグな人の間に入って動き回るアクティブボスに」と意気込んだ。

 ◆小川氏 ドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」で一躍有名になった小川氏。有権者から立民への「身内に甘い」という指摘に「隗より示すしかないでしょう。不都合な指摘、厳しい指摘こそが肥やし」と受け止めた。反転攻勢の方法として「熱意と対話に行き着く」ときっぱり。自身の野球経験も踏まえ「明るく元気でさわやかに、真しで真剣な、新しいタイプの政治家を目指したい。これが求められている」と力を込めた。

 ◆逢坂氏 立候補者最年長の逢坂氏は“スター養成”の必要性を口にした。「みんなが知っている議員がいない。わが党は蓮舫さん、辻元(清美)さんとかいるが…」と指摘。知名度アップ策として「固定メンバーから、リスクはあるが、みんなを引っ張っていく」と、国会質問などを多くの議員に割り振っていく考えを挙げた。目標として「誰もが知る議員を10人は作りたい」とし「その中からスター性のある人が出てくるだろうし」と青写真を描いた。

https://www.daily.co.jp/gossip/2021/11/26/0014869750.shtml