【ホノルル=渡辺晋】1941年12月に旧日本軍がハワイ・オアフ島の真珠湾を奇襲攻撃してから80年となった7日(日本時間8日)、現地で追悼式典が行われた。当時の生存者45人やその家族、退役軍人らが出席し、攻撃が始まった午前7時55分にあわせて黙とうした。

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7日、米ハワイ州ホノルルで行われた真珠湾攻撃の追悼式典で黙とうする出席者ら(渡辺晋撮影)

 式典は米海軍などの主催で毎年行われている。バイデン大統領は、式典に寄せたコメントで「真珠湾が我々の国にとって何を意味するのか。世代を超えて受け継がなければならない」と述べた。

 第2次世界大戦に従軍した父親(95)とオハイオ州から出席した退役軍人のジョン・ピルドナー・ジュニアさん(70)は「軍人だった私にとって、多くの米国人が亡くなった12月7日は感情が揺さぶられる日だ。かつては日本を恨んだが、今は違う。戦後、世界は変わり、日本は同盟国となった」と話した。

 米国立公園局によると、真珠湾攻撃を巡っては、米軍人2341人、民間人49人が死亡した。

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