小学校に続き、中学校も通わないことを宣言した不登校YouTuber・ゆたぼんが、9日に自身のYouTube動画を更新。
トラックで日本を一周して不登校児らに元気と勇気を与える「ゆたぼんスタディ号プロジェクト」を2022年4月から実施することを発表した。

 ゆたぼんは9日に「みなさんにお願いがあります」というタイトルの動画を投稿。動く勉強部屋と称した
トラック「ゆたぼんスタディ号」で、全国47都道府県の不登校児と直接会いに行くプランを約1年半前から計画していたことを明かし、
「不登校の子とか苦しんでいる子とか普通に学校に行っている子とか大人の人たちとか、
いろんな人に会って、みんなに元気と勇気を与えていきたいと思っています」と意気込みを語った。

 また、トラックの購入費、改装費、日本一周をする際の活動費用などを集めるため、
クラウドファンディングを開始することを発表。
クラウドファンディングの概要を見ると目標金額は「380万円」で期間は2022年1月末までになっている。
もし達成できなかった場合でもプロジェクトを実行するという。14日午後5時現在で57万5000円の支援額が集まっている。

 支援に対するリターンも掲載されており、小中学生を対象にした
「30字程度のメッセージをトラック外装に載せる」が500円、企業向けの広告枠は大きさに応じて30万〜100万円となっている。
また、「ゆたぼんと直接会って10分以上お話できる」が1万円、「ゆたぼんがご自宅にお邪魔して、
一緒に話しながらご飯をごちそうになる」が2万円、「ゆたぼんのYouTubeに出演できる、
ゆたぼんとYouTubeでコラボできる」が15万円となっている。

 ネット上では「理解できない世界だけど、お金を払ってゆたぼんをサポートしたいっていう人がいるならそれはそれでいいんじゃないの」、「小・中学校に行ってない子供が日本一周して元気と勇気を与えるという趣旨が全く分からない」など様々な意見が。

千葉県内の小学校に勤務する30代の教諭は複雑な表情を浮かべる。

「今回の企画の詳しくわからないのですが、義務教育の小・中学校に行かずに日本一周して
不登校の子供たちに勇気と元気を与えたいという趣旨に疑問を感じます。
小・中学校に行きたくても行くことができない不登校の子供たちと、
学校以外でも学べると、不登校を選択したゆたぼんでは根本的な考え方が違う。
あとYouTubeで稼いでいるというなら、クラウドファンディングで支援を呼び掛ける必要があるのでしょうか」

 ゆたぼんはクラウドファンディングで、「このプロジェクトで実現したいこと」という問いに対して、以下の思いを綴っている。

「不登校は不幸じゃないことを知ってもらい、実際にみんなと会って元気と勇気を届ける!不登校の子どもの数は2017年は14万人、
2018年は16万人、2019年は18万人と年々増えています。
学校に行かないってだけで石を投げてくる人もいますが、
不登校でも楽しく過ごせること、学校という場所に行くだけがすべてじゃないってことを伝えたいです」

 前代未聞の挑戦は4月頃に東京からスタートし、3〜4カ月をかけて全国各地を回るという。(西川秀之)

https://news.yahoo.co.jp/articles/7534d8ae63af70de763f6d9219b2d51810533973