痴漢などの被害を防止するために、ラッシュ時間帯に女性専用車両を設けている鉄道会社も多い。しかしながら、危険にさらされるのは決して女性だけではないのだ。

■約半数「男性専用車両も必要」
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女410名を対象に「電車の利用」に関する意識調査を実施したところ、全体で45.1%の人が「男性専用車両も必要だと思う」と回答した。

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男女別にみると、男性が38.5%、女性が50.9%だった。実際に利用する男性ではなく、女性のほうが男性専用車両を望んでいるという結果に。

■すべての年代で女性が高い割合に
性年代別で見ても、すべての年代で男性よりも女性の割合が高くなっている。

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多くの女性はなぜ、男性専用車両が必要だと思うのだろうか。

■女性が男性専用車両を求める理由
編集部が話を聞いた20代女性は、「実際にできても、あまり利用する人はいない気もします。ただ『女性専用車両は不公平』などの声があるならば、男性専用車両を作って対立をなくしたほうがいいと思うんです」と気持ちを語った。

さらには、「女性専用車両の話が、男女間の分断になっているのは悲しいことですよね。本来、憎むべきなのは、痴漢などの迷惑行為をする人たちのはずなのに」と続けた。

■痴漢の冤罪は怖いけれど…
一方で20代の男性は、「男性専用車両を作るべきだとの意見があるのは知っていますが、僕自身はあまり必要性を感じていませんね。今のシステムで、とくに不満を感じることもないので…」と話す。

しかし痴漢の冤罪を恐れる気持ちはわかるようで、「自分は幸いにも疑われるなどの経験がないので、男性専用車両の必要性を問われてもピンとこないのかもしれません」と考えを述べた。

女性専用車両は、痴漢などの迷惑行為に悩む人を減らすためであるが、これに対して様々な意見があることも事実だ。電車内での迷惑行為がなくなり、誰もが気持ちよく利用できるようになると良いのだが…。

(取材・文/Sirabee 編集部・ニャック)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2021年11月5日〜2021年11月9日
対象:全国10代〜60代の男女410名 (有効回答数)

https://sirabee.com/2021/12/25/20162759095/