朴槿恵(パク・クネ)前大統領の妹の朴槿令(パク・クンリョン)元育英財団理事長が21日、大統領選挙に出馬する意向を示した。

報道によると、朴元理事長は同日にソウルのプレスセンターで開かれた記者会見で、「過去の古い理念と人物中心による『地域・派閥』政治を清算し、社会体系と政策中心の秩序を画期的に転換するだろう。この危機の根本原因を治癒できる解決法を宣布する」と出馬を宣言した。

公約として新たな価値観の創出、憲法改正、所得不平等解消、主要分野50%公営化などを掲げた。朴元理事長は「第20代大統領選挙を大転換の機会にし、祝福を受けた大韓民国で人々を統合することによって南北統一を成し遂げ、世界平和を成就できる解決法を共に創出したい」と語ったという。

ネット上では「この人は確か親日派だったよね。慰安婦、徴用工問題では、ものすごくまともな意見を言える人だったと思うんだけど」、「個人的に応援しています。朴槿恵前大統領もそうだけど、文大統領と違って日韓関係を良くしたいという姿勢が見えた」などのコメントが。ただ、一般紙の国際部記者は「情勢は厳しい」と分析する。

「与野党の候補がスキャンダルを抱えて泥仕合の様相を呈していますが、朴元理事長の出馬で野党側の票が割れる可能性が高い。結果として、与党の李在明候補が有利になるのではないでしょうか。李候補は対日強硬派で知られます。日韓関係を考えた時に、日本政府は最も神経を使う相手になると思います。今後の大統領選挙の行方が注目されますね」

厳しい情勢であることは否めないが、朴元理事長は大逆転で当選することができるだろうか。

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