新型コロナウイルスの防疫パスの有効期間を確認する警告音機能をめぐり、人権侵害を懸念する声が出ている。

韓国メディア・中央日報の報道によると、疾病管理庁中央防疫対策本部の発表として、来月3日午前0時から新型コロナウイルス防疫パスに180日の有効期間が設けられる。これに伴い、7月6日までに2回目の接種を受けた場合には一括満了する。現在食堂・カフェ、予備校、映画館、ネットカフェなど16種類の施設を利用するには防疫パスが必要だという。韓国政府は有効な防疫パスで認証を試みる時に「接種完了です」という音声案内機能を搭載する方針だ。

一方で、未接種者や有効な証明書がない場合には警告音が出る。韓国のネット上では、「様々な事情でワクチンを接種できない人たちがいる。彼らに警告音が出ることは人権侵害になる」という指摘が。

「デリケートな問題で、日本での導入は厳しいと思います。ワクチン接種は推奨されていますが、強制力はない。警告音が鳴るような仕組みが導入されると、ワクチンを接種していない人たちは行動が規制されるし、接種していないことが公然の事実となり、理不尽な扱いを受ける恐れもある」(一般紙の国際部記者)

韓国はコロナの感染者数が減少傾向にあるが、この「防疫パス」は導入されるのか注目される。

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