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Roberto Baldwin for Engadget

2021年に初のEVを発売したばかりのHyundai(ヒョンデ:現代自動車)が、内燃式エンジン(ICE)の開発部門を解散したと韓国紙が報じています。Korea Economic Dailyによると、R&D部門を率いるPark Chung-kook氏は従業員へのメールで「もはや電化への道は避けて通れない。われわれが作り上げてきたエンジンは素晴らしい成果だが、将来のイノベーションを生み出すためにシステムを改める必要がある」と述べています。

これまでエンジン開発に関わってきた1万2000人もの技術要員はいま、既存のエンジンの維持改良を受け持つごく一部を除き、すべてEV用パワートレインの開発に移されたとのこと。このパワートレイン部門には、バッテリー開発のチームも含まれ、電気自動車のコアとなる部分を総合的に開発していくことになるようです。

ヒョンデのエンジン開発部門は1983年に設立され、1991年に初の自社製エンジン"α"を発表、その後も"β"、"θ"、"ν(ニュー)"といったエンジンを開発してこの韓国自動車メーカーが世界の5本の指に入るまでに成長させてきました。

Electrekによればヒョンデは過去、電気自動車に完全にコミットすることに躊躇してきましたとされ、また水素燃料電池車(FCV)の開発にも投資を続けています。しかし初のSUV型電気自動車「Ioniq 5」が今年はじめの発売から好調で、ドイツではカー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど成功をおさめています。

また世界の多くの国は2030年代にICE車の新車販売を終了することを計画しており、ヒョンデも2035年までにハイブリッドなどを含むICE搭載車の販売を終了する予定としています。Korea Economic Dailyは、ヒョンデ自動車の社長兼CEOのChang Jae-hoon(チャン・ジェフン)氏が最近、ヒョンデが「できるだけ早くEVメーカーに変われるよう積極的に取り組む」と述べたと伝えており、今後も電気自動車のラインナップ開発、ラインナップ強化に力が注がれると考えられます。

Source:Korea Economic Daily

https://japanese.engadget.com/hyundai-shuts-down-ice-dev-team-000052681.html