住人が就寝中の民家に忍び込んで現金を盗んだとして、警視庁捜査3課は13日、東京都港区六本木3、「虎の門病院」研修医、遠山友希被告(31)=窃盗罪などで起訴=を窃盗と住居侵入の疑いで再逮捕したと発表した。逮捕は3回目。

 同課によると、遠山容疑者は容疑を認め、「大学生のころ、黒装束の登場人物が窃盗を繰り返す映画を見て刺激を受けた。好奇心で一度やったらうまくいき、高揚感が忘れられなくなった。仕事のストレスもあった」と供述しているという。2016年1月以降、通っていた大学がある金沢市や都内などで、深夜に上下黒の服装をして約40件の窃盗や住居侵入を繰り返したとみて調べている。

 逮捕容疑は21年4月25日午前2時〜4時45分ごろ、多摩市桜ケ丘の男性(73)方に1階リビングの窓を工具で割って侵入し、食器棚に置かれていた財布から現金約5万2000円を盗んだとしている。男性らは2階で就寝中だった。

 遠山容疑者は、16年5月に石川県内で民家に侵入し現金約25万円を盗んだとして21年11月に逮捕され、12月に別の窃盗事件でも逮捕されていた。【柿崎誠、最上和喜】

https://mainichi.jp/articles/20220113/k00/00m/040/073000c