防衛省が進める西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に伴い、滑走路建設などに使うコンクリートを製造するため島内に設置する仮設プラント工事4件の一般競争入札が17日、開札された。予定価格内で入札した業者の施工体制を総合的に調査・評価し、その後に契約手続きを進める。九州防衛局は「参加業者数や結果、契約時期は現時点では答えられない」とした。

 入札公告によると、発注するのは生コンプラント、セメント備蓄サイロ、砕石プラントの製作・設置工事。費用総額は約170億円と見込む。工期は「契約締結翌日から2023年7月末まで」とする。

 昨年11月、鹿児島県と西之表市は環境影響評価(アセス)手続き中の公告に「了承できない」などと防衛省に伝えた。同省は基地本体の工事費を計上した2022年度予算案が閣議決定され、馬毛島は整備候補地から「整備地」に決まったとしている。

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【図】馬毛島環境アセスメントの手続き

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