Q. 小川さんの周りの熱量がすごかった

「それはもう圧倒的です。全体の結果が出たとき、香川1区はこんなに熱がこもっていたのに、(全体では)あんなに冷めていたのかと。ギャップに驚いたぐらいです。議席を減らしていて、寧ろ驚きましたよ」

 敗北の責任を取って枝野代表は辞任――。立憲民主の敗因のひとつとされるのが、新たに代表となった泉健太議員も指摘する、国民の「批判ばかりの政党でうんざり」だという声。ただ、小川議員は「批判すること自体を恐れてはいけない」と語る。

「野党の仕事の本質は“批判的立場から権力監視すること”なので、そこでひるんだり手を緩めたりするようでは野党の存在意義に関わります。野党も国民のために存在しているわけですから」

 去年12月の臨時国会でも、小川議員は岸田総理を厳しく追及した。野党には権力を監視する義務がある一方、批判する側にも必要なものがあると小川議員は話す。

「最低限、相手に対する敬意は失わないように、礼節を守ったうえで(批判したい)とは思っています。理想は“国民がほれぼれするような批判”。動機の部分もそうだし、内容もそうだし、礼節やルール、マナーもそう。不快さや不愉快な感じがする批判はできるだけ軌道修正して、“国民がほれぼれするような批判”をしてこそだと思います」

 ANN世論調査の政党支持率では、自民党が40〜50%であるのに対し、立憲民主党は10%前後で伸び悩んでいる。小川議員は、特に自民支持の傾向があるといわれる「若い世代から信頼を取り戻す必要がある」と強調する。

「若い世代に対して、社会の持続可能性を回復する。先行きに見通しを持てる社会にしていく。その決意と覚悟、また見識や力量ですよね。それをもって若い世代に応えることが本筋で、それをやれる立憲民主党、野党第一党でありたいと私は思うし、そういう努力をしたいと思います」

 『なぜ君は総理大臣になれないのか』――。そんなタイトルの映画で世に知られた小川議員。最後に、総理を目指す思いはあるのかを聞いた。

「いずれ責任者として私が願う構造改革を進め、次世代に恥じぬような社会の持続可能性を回復するという大時代的局面において、その責任を果たそうとする意欲や意志がないのであればここにいることはありません。それがないのに、あえてここにいることを正当化できる理由がないと思っています」(『ABEMAヒルズ』より)

https://times.abema.tv/articles/-/10012111