◆日本大使館に竹島のイラストが入ったプレゼント
韓国の文在寅大統領が贈った旧正月のプレゼントが日本で怒りを買っている。プレゼントは韓国で新型コロナウイルス対応の最前線に立つ医療従事者や、韓国に駐在する世界各国の大使ら約1万5000人が対象となった。

プレゼントの中身は伝統酒やハチミツなど韓国の特産品で、「任期の最終年に1日1日を大切にして、国政をまっとうしたい」とメッセージが書かれた文大統領からの手紙が添えられている。

このプレゼントは日本の大使館にも贈られた。中身や手紙には問題はない。日本国民の怒りが爆発したのは、パッケージのイラスト。島根県の竹島が描かれていたのだ。日本大使館はプレゼントの受け取りを拒否し、韓国側に抗議した。

竹島をめぐっては、独島と呼んで自国の領土と主張する韓国の“挑発”が続いている。昨年11月、約12年ぶりに現職の韓国警察庁長官が竹島に上陸。警備にあたっている警察官の激励のためと主張したが、日本側は強く抗議した。

2022年度からは「オンライン独島学校」を全国の学生や社会人、外国人も利用できるようになる。「領土教育の強化」を目的としている。3月に予定されている大統領選の立候補予定者も「独島は韓国の領土」と度々、訴えている。

こうした状況に、日本政府は「強い抗議」や「遺憾」のフレーズを繰り返すだけで、静観してきた。だが、竹島が描かれたプレゼントに、日本のインターネットユーザーの怒りは沸点に達したようだ。

SNSなどでは「ここまで馬鹿にされるとは日本国民として情けない。日本政府は韓国に甘すぎた」、「プレゼントの受け取り拒否だけでは足りない。韓国の抗議を受けて佐渡島の金山の世界遺産登録推薦を見送った件もあるし、あまりにも政府は弱腰」、「明らかな挑発行為で、もう我慢の限界。こんな屈辱を味わっても何もできないと、国際社会にも示しがつかない」など、日本政府への不満や憤りを抑えられないコメントであふれた。

岸田政権や日本の外交は今回も、これまでと同じ対応を続けるのだろうか。

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